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日常を食べる旅 — バクソという名の国民食(バリ島日記⑤)

レストランもいいけれど、ローカル飯、 いわゆるB級グルメを探すのも旅の大事な仕事なんですね〜。 肉団子をこよなく愛する夫が、私の見つけた「Bakso(バクソ)」に大反応した。 絶対、食べよう!! バクソとは、牛肉をすり身のように練り上げ、驚くほど弾力を持たせた団子を 澄んだスープに浮かべた、インドネシアの国民食。 語源は福建語の「肉(bak)」と「団子(so)」。 中国系移民が持ち込み、イスラム圏であるこの国では豚ではなく牛で定着した。 宗教がレシピを変え、歴史が味を整える。食卓は案外、地政学的な面があるよね。 運転手さんに「バクソを食べたい」と告げると、ほんの一瞬、空気が止まった。 サテやナシゴレンならわかる。なぜわざわざバクソ?という顔をした。 観光客が、数少ない食事のなかに、わざわざ“日常”を選んじゃうの? って感じ。 でも、そういうのが好きなんです。まぁバリ島、ウブドはもう3回目。 連れて行ってくれたのは若い夫婦が営む屋台形式の店。

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麺は小麦麺と春雨麺の二択できて、私は淡い緑色の春雨を選ぶ。

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おそらくパンダンリーフで染めているやつね。 ベトナムにもありますあります〜親近感! やがて丼が、どん、と置かれた。 麺が見えない。具が主張!

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想像していた“ふわふわ肉団子”はどこにもいない。 そこにあったのは、ぎゅっと圧縮された肉のかたまり。 もはや団子というより、噛むと、きゅっと跳ね返る。ベトナムにもある牛肉団子、おんなじだ。 日本のつみれを想像していると、軽く裏切られます。 揚げワンタンの皮がカリカリと音を立て、 卓上のサンバルを足すと急に輪郭が立つ。味はやさしいけれど、芯は強い。 値段は1万ルピアほど。(2026年2月付、95円ほど)

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夕方になると若いカップルが入り、静かに食べて帰る。誰も写真など撮らない。 ここでは、これは特別ではない。 アジアのどこにでも、湯気の立つ具沢山の麺がある。 豪華な料理は旅の記念になるが、日常の料理は、その土地の体温を教えてくれるね。 移住生活ランキング

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