福砂屋は、端っこまで美味しい
子どもの頃、 “生ういろ”の端っこがときどき、食卓の上に置かれた時のこと 今でもよく思い出す。 愛知県出身なので、祖父母の家に行くと よく“生ういろ”が鎮座した。 和菓子好きな祖母が行きつけ、好きなのは、 いわゆる寒天みたいな硬めではなく フルフルした柔らかめの“生ういろ”。 小豆がぎっしり詰まってるの、 抹茶色の渋いやつ、 季節ものでは 桜色と小豆のコンビもあったっけ。 蒸した厚みのある長方形を太めに切ってくれて、 ぷるぷるゆらしながらかぶりつく。 さっぱりした甘味で本当においしい。 でも子供達のお目当ては別にあった。 時々、お店には、いわゆる端っこを切った、 生ういろ詰め合わせ、お徳用が出現するらしく、 それが子供達にとってはいろんな味が楽しめて嬉しかったな。 食パンの耳とか、お弁当から外れた卵焼きの端っことか。 なぜか、端っこには気持ちが入ってしまうものよ。 で、一時帰国に出会った”端っこ”が、これ。

【福砂屋と伊勢丹のコラボ商品:福砂屋ビスコチョ】 デパートで見かけて、 それはそれはテンションが上がりましたわ。 というのも、日本に戻った際に買ってくるお土産は厳選される。 スーツケースという狭い箱の中に押し込められるため 贈答品、知り合い、家用という感じで自然にランク分けしてる。

【一時帰国、日本から買ってきたもの一部】 家用ならば、外箱なんぞむしり取って中身だけを詰めこむ。 調味料とか、ベトナムでは入手しずらい(あっても高い)ものを 押し込んで持ち帰るのです。 箱入り、袋が嵩張ってもベトナムスタッフのお土産を渡したい! そういう思いが高まるものもある。 単に「人気土産」ではなく、 刺激を受けてほしいアイテムをいつも何かしら探している。 夫の会社は、“100年企業を目指す”と言い続けている会社。 ベトナム人スタッフは冗談みたいに笑ってますが、 いえいえ結構本気なんですよ。 何遍も言うより、態度や選ぶモノで伝える方が早い。 つまり、おやつひとつも、老舗のアイテムを本気で選びます。 と言うことで、回り道しました、戻ります。 創業400年を超える老舗中の老舗、福砂屋です。

福砂屋 といえば、まずカステラ。 二言は無いでしょう。 お日様のように暖かな黄色いスポンジと香ばしい茶色、 あの底の茶色スポンジ➕ザラメまで含めて、 完成された幸せ。 このカステラを持っていきたいのですが、嵩張りますね。 あと、ホーチミンのデパートでも買えた(たぶん、以前買ったことがある)。 そんな福砂屋が、時代に合わせた新商品を出していました。 福砂屋ビスコチョ Fukusaya Bizcocho カステラの“端っこ”を 新しく商品化していたから感動なんです。 まずは、このチェック柄のパッケージにキュンときます。 透明窓からは、棒状のカステラが顔を出し、 またまたキュンときます。 裏のパッケージにいきましょう。

カステラの製造過程で切り落とす端の部分や、 規格外になった部分を、再度焼き上げました。 カステラのルーツと言える2度焼きを意味する「ビスチョコ」です。 とある。 まさに、端っこ文化。 それを新たな形でお客さんに美味しくリメイクした老舗のこだわり。 切ったまんまじゃつまらない。 もっと美味しく〜ってことかな。 さらに、続きがあって、 形や色は不揃いですが、品質には問題ありません。 安心してお召し上がりください。 福砂屋は「ビスコチョ」で食品ロス削減に積極的に取り組んでまいります。 宣言されましたね。 自信の逸品です。 一袋、648円 (100g カステラ棒が20本ほど入っています) 確か店頭のみで、一人5個まで購入可能だったような記憶です。 味わいは・・・ カステラとか違って、ポキっ、 カリカリっとして別物です。 ただ底のザラメもちゃんとあるし甘味もしっかり、 1個でかなり満足できちゃう。 最近はSDGsという言葉は氾濫してるけど、 日本の老舗企業は、 「美味しくできる、新しい味」を追求する工夫、企業努力を惜しみません、 ってことなんですね。 長く続くものは、 真ん中だけでは出来ていない。 端っこも、 もっともっと美味しくすること。 それも、老舗の技術なのかもしれない。 若いスタッフたちは、「100年企業」という言葉を、 半分くらい冗談だと思っている気もする。 でも、 言い続けること。 選び続けること。 そういう積み重ねで、 少しずつ会社の空気は出来ていくのかもしれない。 移住生活ランキング
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