バリ島の色はなぜ黒なのか― 国のカラー①(バリ島日記④)
バリ島、人々の笑顔にすっかり包まれて過ごした4日間。 今回の宿は、いわば“遮断型”のヴィラ。 レストランもなく、外界から少し距離を取る設計で、コンビニもカフェも歩くにはやや遠い。 今年はレンタルバイクも借りず、あえて動かない滞在を楽しむと決めていた。 それでも、さすがに少し歩こうか、と外へ出る。 インドネシア流の「じゃらん(jalan=歩く)」で、夫婦のんびり散歩。

⚫️あちこち神棚あって。布が巻かれてます そこで気づいたのが、なんだか黒が多い。 レストランのスタッフの制服。 神棚の布。 道を行き交う人の装い。 オートバイもやけに黒が目立つ。 偶然かな、と最初は思った。

普段暮らすホーチミンは、色と柄とネオンの街で、とにかく派手! 音も多い。クラクション、店先の音楽、人の声。 明るさ、元気さ、強さが前へ前へと押し出される。 その感覚を引きずったままバリに立つと、 人々の控えめな雰囲気やシックな装いが、やけに際立って見える。 声は低く、トーンは柔らかい。 服の色も落ち着いている。 黒、生成り、深い茶。 バリでは、日常的に黒が存在している。 街角の像や木に巻かれている黒と白の市松模様の布。 「ポレン(Poleng)」と呼ばれ、バリ・ヒンドゥーの思想を象徴するものだという。 善と悪、光と影、聖と俗。 どちらか一方を排除するのではなく、二つがあって世界は成り立つ、という考え方。 黒は悪ではない。 白と並んで、均衡を保つための色。 さらに調べてみると、黒には守護の意味もあり、 邪気を払う力を持つと考えられることもあるらしい。 守るための黒。

⚫️黒の着こなし! そう思うと、街に多い黒は、 攻撃的な色というよりも、 むしろ静かな防御の色のようにも見えてくる。 強さを誇示する黒ではない。 引き算の黒。 主張しすぎないのに、芯がある黒。 旅は景色を変えるものだと思ってたけど、 自分の中の色の基準を、静かにずらされた感覚。

⚫️バイクも黒が多かったなぁ〜 バリ島、ウブドを思い出すとき、不思議なほど落ち着いた黒が浮かんでくる。

⚫️犬も多くて・・・たまたまだけど黒犬に懐かれてずっと一緒に歩いてた バリ島の黒について書いていたら、 ウブドで感じた湿った陰影のことも思い出した。 その続きは、 「ウブドのデザインに惹かれる理由 ― 苔むす時間のなかで 国のカラー②」に書いてます。 バリ島・ウブドのデザインに惹かれる理由 ― 苔むす時間のなかで 国のカラー②(バリ島日記⑥) 移住生活ランキング
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